クラナド感想文(プレリリース)
暫定的にクラナドの感想などを別枠で設けてみた。
だってクリアするごとにメモしておかないと忘れるのよ(爆)
ただ何か仕掛けがあると思われるので、この感想はあくまでクリアした直後の感想ということで。
…つまり、後から撤回しつつ破棄しつつ書き加えられると思われるとか思われないとか。
一応、シナリオのネタバレと思われる場所は伏せてあるので。
あと、何も考えずに書き綴ってあるので読みづらいと思います。読む人は頑張ってください。あんぱんとかご褒美にして(笑)
初攻略:古河渚
ファーストクリアは渚。今回のメインヒロインである。メインヒロインから攻略すると後々やらなくなるという懸念があったので、攻略は後回しにする予定だった。…のだが、プレイしているうちに「こんな娘ほっとけねぇよ!!」的なモノに駆られ、気付いたらルート突入していた(笑)。恐るべしだんご大家族。
シナリオ的にはAIRの延長戦というカンジがしました。古河家というものの存在が往人が神尾家にもたらしたかったものだったんじゃないかなって。そのものズバリ「家族愛」。AIRでは難解になった解釈を分かりやすくリライトしたというか。まぁ本来はこれをAIRでやりたかったのかなと。
ただ演出的に見ても、シナリオクライマックスの駆け足具合も、そしてCGが飛んでいるあたりからも、これが正規の終了ではないと思われます。もう一つ、より響かせるシナリオがあると思われるので、渚についてはこの辺で。
2人目:相楽美佐枝
密かに第一印象トップで、まさかルートがあるとは思ってもいなかったクラナド発表直後(注:3年近く前です)。お姉さんキャラは大好きです。
…とはいえ、サブキャラ扱いでルート確定も終了も早いです。最後の選択肢で即バッドなのが茜を思い出させる(笑)。これが今回の初バッド。美佐枝さんの過去の呪縛=過去の男、そしてそこから足を踏み出して先へ進もうとする意志というのは、家族愛よりも恋愛に近いシナリオかなぁ。猫の存在が微妙に真琴のシナリオを彷彿とさせるような。この辺りはことは思いっきりシナリオには絡まないけど、それはそれでいいんじゃないかと。ネコの正体が何なのかは今回のコンセプトに関係ないし。
後日、智代ルートにおいて美佐枝さんシナリオの補完イベントが挿入されました。このイベントの発生をもって美佐枝さんシナリオは完全終了となると思われます。
3人目:春原陽平・芽衣
これは日記にも書いたことだけど、ONEの住井とKanonの北川(AIRにはいなかったが)、このシリーズにおいては主人公の悪友は何かしらシナリオに絡むわりに、自身は目立たないというかシナリオがありません。まぁエロゲなんだから当然っていや当然なんだが(笑)、個人的には友情シナリオとか大好きなんで、ずっと欲しいとは思ってた。というか、このシリーズ唯一の欠点とさえ思ってたから。その不満が今回はイッキに帳消しにされました。それくらいコイツらのシナリオは好き。現時点で智代シナリオに次いで2位。
春原は第一印象よりも、プレイしていて智代との絡みを見てるうちに気に入っていった。シリーズ中もっとも愛想のない今回の主人公・朋也もコイツの前だけは歴代主人公に劣らないキレを見せるワケで(笑)。でもって妹の芽衣。俺自身は妹属性に対してかなりの耐性があるから、芽衣もそうだろうなぁと思ってたんだが、途中でそれは翻される。まぁかなり年が離れてるからね。だから意外と平気だったと。
この兄妹ルートは前半で春原と芽衣の関係が、後半でそれを絡めた主人公との友情シナリオと、うまい具合に絡み合って抜群の味を出してると思うのです。青春ですよ。文字通り青い春。青臭いのががとても照れくさくて、カッコよくて。春原の「お前ならいいって思ったんだよ!」とか、めちゃくちゃクサイんだけど、それゆえにストレートに響くというか。
うん、しかしねぇ。クラナドが18禁じゃなくて良かったと思ったねぇ。そして俺の心に朋也ロリコン疑惑を残して、春原兄妹シナリオは終了しましたとさ。めでたしめでたし。
4人目:坂上智代
今回の第一印象トップ、現段階のプレイ後好感度でも引き続きトップ維持、そしてシナリオ部門でもトップと、俺内クラナド三冠王に君臨しております(笑)
やはり春原との絡みは大きかったとも思うが、それ以上にこの娘の強さには惹かれるものがあるよねぇ。目標に向かって突き進む強さ。そしてそれに対する努力。ここまでクリアしてきたキャラは全て「ある目標に対して一緒に進む」というものだったけど、智代シナリオはその逆。一緒に進むどころか進む方向さえ違う。それに周囲との思惑が錯綜して強制的に離されるのは現代のロミオとジュリエットか(笑)。全体的にシナリオは単に朋也が1人相撲をとっただけってな印象はあるよね。別れる必要なんかないのは智代を見続けてきたんなら分かると思うんだが。智代の性格からして、きちんと話し合いさえすれば、それできちんと収まったハズ。その点ではむしろ朋也が弱かった。ただそうやって別れた後の8ヶ月間、必死にもがいたのは智代だけじゃなく朋也も同じ(もしくはそれ以上)だったワケで。そしてそうやってもがき続けたからこそ最後にああいう形で両者の想いが一致したのかなと。渚シナリオとは逆に、朋也が智代に助けられたような。
そういえば春原兄妹シナリオでは18禁じゃなくて良かったと思ったが、智代シナリオでは全て翻されました。もう一つ一つがエロいの何のって(笑)。まぁいたる絵にエロは期待してないんだけどね。いたる絵と言えば、最後のCGでは智代の顔が明らかに変わってると思います。こういうのはツッコんだらダメですか?(笑)
5人目:宮沢有紀寧
宮沢といえば宮沢ミッシェルだと思うんだが(笑)。不良のマドンナ有紀寧ちゃんです。評価的にはさほど高くなかったのだけど、各種おまじないイベント(特に体育倉庫編)により評価が上昇(…したのは智代。どうして智代絡みのイベントはことごとくエロいのだろう?)。ところで俺はコーヒー好きなのですよ。缶コーヒー含めれば1日4杯は飲むぞー。部屋には缶コーヒーが箱買いしてあるぞー(だからどうした?)
うーんと、まぁシナリオについてはそれなりってトコかなぁ。朋也との関係についても非常にあいまいなまま終わらせてるし。ゲーム内に入るエピソードは全て有紀寧を先に進ませるためにあって、それ以後はまた別のお話という構成なのか。むしろ有紀寧のシナリオってのは演出的に見て世界観を見せるためのキャラって気もした。ていうか、後々の伏線?そういうことなら、やや有紀寧本人のシナリオとして弱く感じたのも仕方ないのかなぁ。
余談ではあるが、有紀寧の表情、またシナリオのイメージが佐祐理さんを思い出させませんか?
6人目:藤林杏・椋
双子さん。個人的には双子さんは好きですよ。…まぁシナリオの展開は最初から分かりきってたんで後回しでもいいかなと思ってたんだが。途中で杏を正論で論破したがために即バッドとかでしたよ。2度目。ていうか、結構バッドになったような。椋とそのままくっついて終わったとかも。あれはあれで良かったと思いますが。
さて、このシナリオですが、個人的にはかなりキたのです。現段階で智代と春原抜いて単独首位。「世の中キレイごとだけじゃ成り立たないのよ」的なカンジが。そして春原の一言一言が。タロットの結果が。全ての素材がうまく絡んでたなぁって。ていうか、春原いつからこんなまともな考えの持ち主に!?(笑)…まあ結局は春原兄妹シナリオの別バージョンって言ってしまえばそれまでの気もするんだけどね。でも正直、一番泣いたかも。それは感動じゃなくて普通に痛すぎてだけど。今回は全体的にそんなシナリオ展開だなぁ。あ、余談だけどなんか微妙にONEの長森シナリオ思い出しました。
さらに余談。クラナド関係ありません。タロットで出てきた「Wheel of Fortune」。意味は運命とかで逆向きですれ違い…だったか?テイルズオブデスティニー2のラスボス戦の曲名がこれです。そう考えるとあの下らないシナリオが少しまともに思えるようになりませんか?他のゲームによって補完されるファンタジア以外のテイルズ(って第1作以降全部じゃん)のダメシナリオっぷりが浮き彫りです(爆)。リバースはどうなる?
<翌日修正・追加分>
…一晩経って色々思ったのでちょっと修正。なんか端折りすぎた。
最後の朋也と椋の会話でなされた「ありがとう」。これに触れておかないとね。結局は朋也と杏、椋の三角関係ってのは全てが自らのエゴによるところ(自分の居心地のいい場所や関係を求めた)が元凶。だけどそのエゴによって朋也は椋のおかげで自らの存在価値を、椋は朋也のおかげで自信を持つことができたのは事実で、それを「ごめん」で済ますのは確かにお互いの行動を根本から否定してる。まぁ、あの年齢でそう思えること自体がなかなかできないと思うんだけど。その中でも最初から最後まで苦しんだのは自らを否定して仕掛人になった杏なのか。杏が買ったタロットが最終的に3人の関係を戻した(と言っていいのかは個々の考えによる)のはそれこそ“Wheel of Fortune(運命の輪)”だったと。
それと、椋。コイツはかなり成長したと思います。ていうか、杏の気持ちを知ってて利用した後ろめたさは最初からあったし、朋也の本心に気付いた後は一番ツラかった立場なんじゃないかと。5月13日の分岐点でのセリフにそれが集約されてるんだけど、途中で妙にノリが杏っぽくなったトコとかは全て読み終えてから振りかえると、その必死さが分かってめちゃくちゃ痛々しい。それが分かってるからこそ朋也も苦しんだのか。よく身を退けたよなぁ。
で、俺が最もこのシナリオが良かったと思うのが春原の存在。今までも春原の存在はいたる場所で意味を持っていたんだけど、このシナリオにおいては別格かなと。朋也⇔杏・椋の恋愛関係と、杏⇔椋の姉妹関係。そこに朋也⇔春原および杏⇔春原の位置関係(=友人)がかなり良かったと思う。杏の告白シーンで芽衣シナリオでの早苗の時のような失態をしなかったのとか、朋也の迷いに的確に答えたのとかは友人というか、親友として十分の役割だったと。「多分、そんなに時間ないよ」とかはかなり名言な気がする。春原がいなかったら心中事件に発展してもおかしくない(笑)。肝心なとこで逃げるのも春原っぽくて良いね。
まぁそんなワケで、このシナリオには恋愛、友情、姉妹愛などがてんこもりでよかったと思います。ただ、このシナリオは特に評価が割れると思うなぁ。色々とねちっこいくせに終わり方がキレイ過ぎるんで。ていうか、適当に書いたせいか一番スペースでけぇよ(笑)
7人目:柊勝平
えっと、杏シナリオのエンディングで椋にできた彼氏ってのは勝平のことなんですかね?くそう。なんか悔しいね。杏と椋なら杏のが好きだと思うが、椋を勝平にくれてやるのは確かに複雑だ。というか、認めない!あたし認めないよ、小沢さん!(笑)…このシナリオでのMVPはスピードワゴンだ。間違いない!
…さてと、まぁひとつはこのテのシナリオがあるだろうとは思ってたんだが、まさかそれがコイツだったとは。個人的にはこういう病気ネタは好きじゃないんですよ。だって現実にあり得るがために最も人の感情を動かしやすいテキストが作りやすい気がするから。別にシナリオの根本を否定するってワケではないんだけど。ただとらハ3のレンシナリオで似たようなの見ちゃったしなぁ。だから俺的にはあまりダメ…というか、再放送でした。がっくし。まぁ、勝平シナリオは椋シナリオだと考えてみるのも…。
8人目:一ノ瀬ことみ
実はあえて飛ばしてました。ちょっと電波系だったんで(爆)。いや、なんかAIRにもこんなんいたなって。なんか観鈴と美凪を足して2で割ったような性格のような気がしたから…。
…とはいえ、シナリオランキング的にはかなり上位ですね。フタを開けてみれば俺の好きな再会型。藤林姉妹を超えるかどうか…っていうのはこのシナリオにおける藤林姉妹(渚含む)のポジションがあるので微妙なんだけど。ことみシナリオでは他のシナリオとは違って女同士の友情が大きかったなぁと。まぁ俺にとっては男同士だろうが女だろうが、そこに同性間友情があれば評価が上がるのだけど(笑)。…とにかく、その友情が良かった。ことみの成長っぷりとかは見てて楽しかったから。朋也もそうだけど、杏のやり方ってのはホレボレするよ。そして置いてきぼりの春原(笑)。これはこれでいい役だぞ。
それと最後のスーツケースの演出も効いてたよね。今まで表の世界に出ようとしなかったことみの代わりに世界を見てきたんだなって。で、ことみが朋也のおかげで表に出る決意を固めたと同時に役目を終えて戻ってきたってあたりはね。今回、感動して泣いたってのはことみが最初だなぁ。
だけど最後に言っておく。俺だってツッコミならそう易々と負けてられるかっ!
9人目:伊吹風子
なんていうかね、俺は予備知識も何もなかったのに最初にアレをヒトデと見抜いちゃったんだよねぇ。あっち側の人間なんですか…俺は。だとしたらそこはかとなく最悪です(笑)
で、…まぁイキナリぶっちゃけてしまってよろしいか?…これってONEだっけ?正確にはONEの小説・茜編のような展開だったような(注:ONE小説の茜編は茜視点で描かれ、浩平の消えていく過程などが描写されてました)。ONEではプレイヤーである浩平が消えていったけど、今回はその逆。総じてそんな印象。ついでに言うと、あゆも思い出した。うぐぅ。
だけど、泣いたっていう点ではことみより上かなぁ。これは単に俺がこのテのシナリオに弱いせいだろうけど。どうにも俺はそのシナリオの根底に「近いうちに必ず訪れる別離」というファクターを付けられると弱くなるようです(笑)。いつもそれにやられる。
というワケで渚と付き合うパターンとそうでないパターンの両方をきちんと経過した上で、最後の幸村シナリオへと移行します。
10人目:幸村俊夫
続けて幸村。今までこのテのゲームにおいて絶対存在しなかったシナリオであろう(笑)。だって教師が攻略の対象ならそれは絶対に女教師に決まってるもん。
まぁシナリオとしては普通の不良学園モノ最終回というような普通の展開。嫌いじゃないけど、取りたてて述べる感想もないかなぁ(ヒドイ)。だって幸村のことは春原のシナリオでも少し語られてたしね。
…いよいよ光の玉も集まった事だし、願い事一つ叶えてもらえます。「万乗パンツおくれーっ!!!」(爆)。…というワケでアフターストーリー突入。いきなりカラスとか出てきませんか?(笑)
アフターストーリー
以降はネタバレ盛沢山ですが、もうクリアしてないのは俺だけだろうから気にせず進みます。万が一クリアしていない人は今がラストチャンス。引き返せ!…というワケでようやくです。突入してからが長かった…。アフター始めていきなり「渚シナリオのクリアデータを引き継ぎます」だからね。もうピンと来た(笑)。少しやり直し。大体予想は付いたからね。
アフターストーリー:古川早苗
…えー、まぁ忘れてます(爆)。しゃあないやん、クリアしたのはもうずっと前なんだから。要約すると「夢を諦めるな!」ってことでいいですか?
アフターストーリー:芳野祐介
…えー、まぁ忘れてます。って同じパターンです。やり直す時間ないしねぇ。要約すると「マッキーもこんなカンジだったのかな?」ってことでいいですか?(爆)
アフターストーリー:古川秋生
これはさっきクリアしたばかりだ。あっきーのあっきーたる所以だ。生き様を見た。ルートの発生が特殊だったわりに、どうにもとって付けたようなフシが見え隠れするんだよなぁ。ただエピローグの秋生・早苗のCGはカッコ良すぎだぞ!
アフターストーリー:岡崎直幸
そしてわだかまったままだった朋也と父親。この辺の絡みは良かったなぁ。子供なんかいないけど、この親の気持ちは分かる気がする。でもって朋也の気持ちもな。ていうか、この2人は結局同じだったからね。朋也の状況がそのまま直幸の過去だったワケで。ただ立ち直るキッカケがあるかないかの違いだったんだろう。そのキッカケってのがずっと描かれてきた人と人の繋がりだった。ところで、このオヤジは結局何をやらかしたんだろうね?
アフターストーリー:伊吹風子・公子
基本的な流れは学園編風子と同じって言えば同じ。風子が自力で目覚めているかいないかの違いくらい。こうして読んでいると。学園編の風子シナリオは渚と付き合ってるパターンのほうがしっくり来る気がします。
アフターストーリー
まぁそんなカンジで進めていって、麻枝くんの麻枝節を読みつつ最後の最後で「??」とNG大賞状態になったりもしたが(笑)。まぁそれでもテキスト内で分かったからこうしてクリアできましたが。微妙に麻枝節の悪いトコが出てる気もするんだよねぇ。全体的にはKanonやAIRほどの衝撃ってのはなかったんだけど、最終的にはかなり盛り上がって。まぁ俺は途中で「このまま風子でいけ!」とか思ったが(笑)。いや、思っても不思議じゃないだろ、あの会話は。そして風子の使い方も。一家に一台・伊吹風子。風子いいね。ここでようやく気付いた。よもやアフターに来て他キャラの評価が上がろうとは。
…と大雑把ながらキャラ別に語ったところできちんとレビューのほうに繋ぎたいと思います。