テイルズオブエターニア
テイルズシリーズ最高傑作(CMより)
その言葉に偽りはないです。
俺的にはSFC版テイルズオブファンタジアの時からFF、ドラクエを抜いてましたし。
とりあえず完全とは言えないものの、クリアしたのでレビューです。


序章

1.ボクとテイルズシリーズ
 上に書いた通り、俺はSFC版TOPからやってます。あの時はドラクエ6と発売がほぼ同じでほとんど見向きもされなかった。俺もそんな人間の一人です(爆)。当時ファンタジアのCMに惹かれて(歌付きはかなりインパクトがあった)迷ったものの、実績のあるドラクエ買ったんだけど。結局ドラクエ6は船に泡がついた時点でやめました。で、その後数日のうちに中古でTOP購入。まあ、今思えばSFC版は操作性の悪さからクソ扱いだけど(笑)当時はかなり衝撃を受けたもんでした。あのバトルシステムでアクセスはドラクエより早かったし。シナリオも良かったし。今回はエターニアのレビューなんで端折りますが。これがボクとテイルズシリーズとの出会いです。その後もなりきりダンジョン以外は全てこなしております。なりきり〜に関してはボクゲームボーイないから…。

 で、紆余曲折あったものの、PSで初テイルズのデスティニーが俺の中でテイルズ評価をガクンと下げます。理由はシナリオ。どうも納得できなかったから。ディスクの攻撃力の理不尽さから非ソーディアンマスターが役に立たないなど不満点は多かった(フィリアとコングマンの攻撃力がほぼ同じってどうしてよ?/笑)。別に剣にこだわらずとも、例えばフィリアの場合ならステッキにレンズが入ってれば成り立ったし。だけど全体的に見ればシステムはかなり洗練されたし、心配のアクセスも良好。そして一番好みの分かれるであろう、キャラデザイン。藤島氏からいのまた氏への転換。これは藤島ファンとして受け入れ辛い事実だったが、ゲーム中ではOPムービーとステータス画面でしか出てこないんで、まあ気にはしないことにした(笑)

 次がTOPをリメイクして発売。やや汚いやり方って気もしたが(笑)、藤島デザインとSFC版からの操作性が向上した状態でもう一度やりたいって願望はあったんで。結果としてテイルズ株急騰。こっからテイルズにはまった人は多いと思う。ただ、某ゲーム雑誌でスターオーシャン2ndと比べて評価が下という結論(読者アンケートで)はどうも納得できなかったが。追加シナリオもあったんで満足度はかなりのものだった。ただデスティニーであった号令がなくなったのは痛かった。いちいち一人ずつ作戦変えるのめんどいっちゅうねん。作戦自体大したものなかったし。

2.エターニア発売
 そして満を持してエターニア発売。限定版があるなど、とうとうテイルズが認められたってカンジだった。俺も時計欲しさに限定版買いたかったが、名雪時計購入が決定した故に通常版でいいという結論に(笑)


テイルズオブエターニア

やっとここからエターニアのレビュー開始です(笑)

1.システムについて(長所)
 とりあえず肝心要のシステムから。これは文句ナシにいいですね。
 まずフィールドではヒントスキットができて行き詰まりにくくなったし(ファンタジアやデスティニーでは狙って聞けなかった)、キャンプコマンドで体力の回復ができるようになった。いつでもどこでもセーブができるようになったのでちょっと時間がある時でもプレイできるようになった。などなど。アクセスも良好で問題ナシ。

 次に戦闘。作戦が増えた、号令コマンドの復活、攻撃頻度の設定のほか、隊列が3種類まで登録できるのでかなりやりやすくなった。チャネリングやテクニカルリングを装備しなくても複数人プレイやマニュアル操作ができるようになった。またキャラの3頭身表示に伴いステータスウインドウを簡略化。それにより戦闘フィールドが広くなったのでエフェクトをより派手に演出可能になった。あとは晶霊術発動時にウェイトがかからなくなったので臨場感が増した。潜在晶霊術があるのもなかなか良い。特技に関してはキャンセルのタイミングがシビアになって緊張感が出たし、ある条件のもとで発動する隠し奥義や晶霊術との合成技もあるので戦闘に飽きは来ない。敵の強さも前作までに比べ結構強くなってると思う。あんなに逃げまくったのSFC版ファンタジア以来だよ(笑)

2.システムについて(短所)
 フィールドにおける一番の問題点はロードポイントの存在でしょうな。いつでもどこでもセーブできる代わりにダンジョンではロードポイントまで戻される。が、これ悪用すると凄いことになるんだね。結構キャンプポイントとロードポイントは近い場所にあることが多いから、遠くの宝箱を取ってセーブして、すぐロードするとそれまで体力ガンガンに削られてもすぐキャンプポイントで回復できることになる。それはほぼノーリスクってことだからねぇ。それとアイテムと言えば今回不確定品目アイテムがなくなった(?ソードとか)。あれをルーンボトルで変化させるの好きだったんだけどなぁ。

 次に戦闘における短所を。これは長所が諸刃の剣となって出る部分が多い。晶霊術発動時にウェイトがかからなくなったのはいいが、例えばそれがメテオスウォームだった場合、画面がロングになるのでエフェクトも混ざって自分がどこにいるか分からなくなる。敵が強くなったのだって俺は受け入れられたけど人によっては受け入れられないって人もいるでしょう。あとは晶霊の組み合わせによって使える術が変わるシステムはどうかと思う。そもそも回復術はある程度使えないと話にならないので組み合わせ自体大体固まってくる。変えるのはキールかメルディのどちらが回復に回るかってくらい。晶霊の相性がなくなるアクセサリとかあれば良かったのに。

3.シナリオについて
 俺的には正直たいした話だとは思わなかったですね。ファンタジアが良すぎたのかもしれないけど…。そもそもパーティーに6人しか入れないのにキャラが7人発表された時点でイヤな予感が…。…そう、デスティニーの二の舞になる可能性が懸念されたワケです。つまり、確実に誰か一人は死ぬ(笑)。案の定レイス死亡。いや、リオンみたくゾンビで登場しなかっただけマシだが(笑)。それに常にメインの4人で進むので、チャットとフォッグはかなり扱い悪い。戦闘メンバーに入れてても戦闘前の会話とかに参加しないし。でも全体でみれば極光術の習得とかはかなり泣ける話で良かったと思う。ただその極光術そのものがいまいち説明不足な気もするが。つーか、グランドフォールで闇の極光術が完成するって理論が俺には全く分かりません。こじつけなカンジが…。俺に理解力がないだけ?(笑)つーか、直に言うと、潜水艦手に入れた後に困ります。一応ヒントはあるものの広大な海底から目的地を探すのは一苦労。ドラクエ6の船に泡の付いた時の悪夢が再び…(笑)

 全体としてファンタジア、デスティニーと結構直球ド真ん中なシナリオだったが今回は回りくどかったように思う。あと、RPGの悪癖とも言おうか、やっぱEDは良くなかった。ファンタジアがあれだけ良かったのに…。デスティニーが最悪、エターニアは並といったところか。いや、シナリオはあくまで良くないってだけで悪くはないですよ。

4.キャラについて
 基本的に藤島康介ファンだからデスティニー以来キャラデザがいのまたむつみ氏になったことには否定派です。ただゲーム中にはステータス画面と滅多に入らないムービーシーンしか絵が出ないので気にはしないことにしてます。きっと藤島氏はサクラ大戦とかマンガの実績でギャラが高くなったんだろうねぇ(笑)。あと以前からいのまた絵は受け付けないって公言してましたが今日それを一部撤回します。受け付けないのは女キャラのみの方向で。男キャラは結構好きな部類に入ります。ただ同時期のなりきりダンジョンが藤島デザインだった故にいくらか納得できなかったんですが…。なりきりダンジョンは一応ファンタジアを名乗ってるんで仕方ないかなぁ。

 ただキャラデザインは好きじゃないけどキャラ自体はかなり好きです。かなりキャラ立ってます。ファラの「イケるイケる」とかメルディの喋り方がカタコトなのとかキールの強情なトコとか、かなりいいと思う。ただリッドだけがかなりキャラ弱いかなぁ…。主人公なのに(笑)。サブのチャットとフォッグは一応専用イベントがあるがさっき書いた通り扱いは悪いです。あくまでもオマケってカンジしかしない。特技も6個しか習得できないし。

5.ムービーについて
 さすがにいい仕事してますねぇ(笑)。ムービーの数もディスク3枚になったことで増えたし。スタートしてすぐ入るムービーはジブリってカンジでなかなか良い。コレで藤島キャラだったらどんなに良かったことか…(しつこい)。ただ3枚のうち、OPムービーは最初の1枚しか観れない。W・A2は2枚とも入ってた。しかも歌もムービーも違った。そういうのを期待してたんでちょっと期待ハズレではあった。OPムービー観たい時はいちいちディスク1入れないといけないので面倒。俺は2枚目に進んで以来OPムービー観たことないです(笑)

6.音楽について
 どうもあまり良くないか?サントラ買ったけど。ファンタジアのと比べると1ランク下がる気も…。

7.その他オマケ要素について
 このオマケ要素はかなりいい。ファンタジア、デスティニーのキャラがかなり出てくる。こういう前作とのリンクってのは俺的にファンサービスとして最高のモノと考えてるのでかなり嬉しかった。やっぱ闘技場でクレスとアーチェが出てきたときはかなり嬉しかったし、召喚術デスティニーもそう。その他にも色々あるのでかなりニヤリってカンジだった(笑)。他にもワルキューレとか出てくるし。

 テイルズシリーズ恒例のミニゲームもかなりある。ポケステ対応のものもあったりするので本編そっちのけでかなり遊べる。限定アイテムとかももらえるし。

 ただ一つ、称号に関しては納得ができない。ファンタジアの時は称号に説明がついていて、それが結構面白かったのだが今回説明ついてないんです。ただ本当にあるだけって話でしかない。ファンタジアの時の「××料理人」の説明とか笑えて面白かったのにねぇ…。

8.まとめ
 こうやってTOEのレビューしてみると結構悪い点ってのが多い。それとシナリオがいまいち理解しにくかった。こうなるとかなりストレートで分かりやすいシナリオだった(時間の概念は実世界でも通じるから)TOPのほうが良かったように思えてしまう。ちなみに俺はTOPの時はコンボコマンド使いこなすほどやり込んだけど今回はそこまでやる気にならなかった。ただそれでもシステムとかはTOPとかよりきちんとしてるし面白いのは事実。次のテイルズはPS2だろうからまたかなりの期待ができる。もうほとんど完成されてる気もするが。…あとはやはりシナリオってことになると思う。TOPみたいに素直で分かりやすいのに深いシナリオってのがまた違う形で表現されればかなりの作品になるんじゃないかなぁ?結論としてはシナリオのファンタジアシステムのエターニアといったところになるんじゃないかと思います。…アレ?今回ってエターニアのレビューだったハズなんだがいつの間にかテイルズ比較になってる?(笑)


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