江川なゲーム第1回 モンスターメーカー3

初っ端から記憶が曖昧で申し訳ないのですが、モンスターメーカー3は多分ソフエルから出されてた。PCエンジン版の闇の竜騎士とかはNECアベニューだったと思うんだけど。きちんと調べとけって?…ハイ、おっしゃるとおりです(苦笑)。ジャンルはRPG。

このゲーム、実は個人的にものすごく評価してます。システム的には当時の物の中ではかなり秀逸だったのではないかと。特に戦闘システムが好きだった。

<戦闘システム>

1.リニアモーションバトルの原型?

戦闘は昔ながらコマンド選択形式。サイドビューで展開されます。が、ポイントは敵との距離の概念があること。味方は向かって左サイド、敵は右サイドに配置された状態で開始され、「アタック」を選択すると対象に向けて攻撃をしかける。この際、自分と敵との距離が離れていると、攻撃範囲まで移動できずに行動を終了してしまう。つまり、一度の選択で動ける距離が決まっている。従ってむやみやたらと攻撃を仕掛けるのではなく、敵との距離がある時はたとえ先にコマンド入力ができても防御(選択スキップや入力待機状態はない)したりして間合いを計る必要がある。そして画面端に追い詰められると回避が全くできなくなったり。ターン制リニアモーションバトルといったカンジの戦闘システムです。

2.攻撃方法のバリエーション

実は攻撃方法はさっき書いたアタック以外にも、フルパワー・クイック・エンドランなどがあり、格闘ゲームで言うところの通常攻撃・大攻撃(命中率が低い)・小攻撃(命中率が高い)にあたり、エンドランはアタック後距離をとる。さほど離れないので1対1の時は効果がないけど、パーティバトルでは前衛キャラの裏に逃げ込める利点がある。

飛行タイプの敵はクイックでないと攻撃が極端に当たらない。画面端に追い込むと攻撃を回避できないので、その時はフルパワーで攻撃するなど、敵や状況に合わせたコマンド入力が求められる

 3.自己魔法とは?

魔法使い系キャラはそれぞれ自己魔法を習得している。自己魔法は自分の最も得意とする魔法をMPを消費せずに使えるというもの。大した威力のない単体対象の魔法(ドラクエでいうメラとか)だけど、MPを消費せずに使えるので、魔法使いキャラも存分に戦える。レベルが上がれば上位魔法が自己魔法に書き換えられる

4.魔法の習得

このゲームの魔法習得は2段階のレベルアップが必要。まずは普通にレベルが上がれば習得自体はするのだが、習得したレベルの段階では完全にその魔法を扱えない。使う事はできるが、失敗する確率のほうが高い。無論失敗してもMPは消費する。完全に扱えるようになるにはさらにレベルを上げないとならない。このレベルは魔法の熟練度ではなく、単に術者自身のレベル。だからムリに使って熟練度を上げる必要はなく、じっくり待てばいいことになる。ボス戦でギャンブル的に使うのもいいけど、レベル上げの時に強い敵と戦う場合に便利。失敗して死んでもロードすりゃいいだけだからね(笑)

5.モンスターシステム

ある程度シナリオが進むとモンスターを仲間にできるようになる。仲間にする方法は戦闘中に話しかけること(主人公がモンスターと会話する能力を得る)。脅すとかお金をあげるとか、色んな選択肢の中で交渉していく。中にはお金を巻き上げて逃げていくヤツアイテムをくれるヤツ怒って攻撃的になるヤツなど色々な結果が出て面白い。主人公のターンではまず会話。失敗しても攻撃はできるし。

6.モンスターを戦闘に出す

これがまたうろ覚えなんだが、確かモンスターを戦闘に使うための総ポイントがあり、そのポイント内なら最大4体まで自由に出せる。高レベルなモンスターほどそのポイントが高く、たくさんは使えない。つまり総ポイントが50だとした時、設定ポイントが30のモンスターを同時に2体出すことはできない…といったカンジのシステムだったと思う。

7.モンスター合成

女神転生に準拠。「モンスターメーカー」ってタイトルのワリに、大したオリジナル性はない(爆)。

<シナリオ>

シナリオ構成はドラクエ4と似たカンジ。全5章構成。第1章の主人公が騎士アルシャルク、2章がエルフの王子エルサイス、3章が王女ディアーネ、4章がシナリオ全編を通しての主人公である魔法使いルフィーア。4章の最後のイベントで全員が揃い、5章に流れて本シナリオ…という流れ。各章にはそれぞれその章でしか仲間にならないサブキャラクターがいる。あまり印象がなくて1章のロリエーンしか覚えてないが。

シナリオの本筋は主人公のルフィーアが姉のヴィシュナス(予言者)に対するコンプレックスを持っていて、自分に自信が持てない。で、悪の組織っぽい軍団がいて、悪魔だか神を作り上げるためにヴィシュナスの力が必要でさらっていく。そしてルフィーアが助けに行く…という流れだったと思う。むちゃくちゃうろ覚え。まぁ、「ある困難な目的の達成のために、仲間に助けてもらったり、逆に助けたりして成長していく」という王道シナリオ。エンディングを含め、なかなかいいカンジに終わったと記憶してます。

九月姫によるキャラデザインだけど、かなりクセがあるのでダメな人はダメかも。俺はセーフだったんだけど。

<音楽>

大して記憶に残ってないので、大したモノじゃなかったんだろう(笑)。ただその章ごとのフィールドBGMが違ったのは覚えてる。そのフィールドの曲も良かったような気がする。

<忘れちゃいけない2つのバグ>

このゲーム、結構システムはきちんとしてるんだけど、ゲームの進行を完全に妨げ、気付かずにセーブしてしまおうものなら最初からやり直さざるを得ないほど致命的バグがあった。これは完全に覚えてる。何ていってもハマったクチだし(笑)。データが残ってたからやり直しはなかったけど。

1.ダンジョンが攻略できないバグ

実はあるダンジョン(Aダンジョン)を攻略中に他のダンジョン(Bダンジョン)へ入ると、Aダンジョンがクリアできなくなり、そこで終わってしまうんです。

本来Aダンジョンの仕掛けを解いて扉のカギが開いて進行できるようになった状態で、一度そのダンジョンから出てBダンジョンに入る(俺の場合はレベルを上げないと攻略が難しかったから戻ったんだけど)。そして再びAダンジョンに入るとこんな現象が起こる。

仕掛け自体は解いてあるのに、扉が開かない

…原因は分からないのだが、どうも「仕掛けを解いた」というフラグだけがプログラムから消えてしまうらしい。だから見た目には仕掛けが解けてるのに、扉が開かないというバグ。致命的。

2.「この空には翼を持った少女がいる」

…無関係だけどね(笑)。…主人公のルフィーアが「バード」という一定範囲を偵察できる魔法を使えるんだけど、なぜかこのバードの魔法で偵察をしている時もメニュー画面を開ける。…で、これまたなぜか魔法を使うこともできる。…それでもってさらになぜか、もう一回バードの魔法を重ねがけできる。だから世界全体を見渡す事が可能。恐るべきは鳥の友達の輪(笑)

…このバードを繰り返し使って、元の場所へ戻ろうと魔法を終了させると、最後にバードを使った場所へ戻るんです。最初に使った場所には戻らない。10回使ったら10回目に使った場所から再開される。つまり、本来まだいけない場所へも行けてしまうんです。ルフィーアは4章からバードが使えるので、5章にならないと行けない街へも行けるし、その街で起こるイベントも起こせる。例え仲間が集まる前だとしても、何事もなかったかのように揃った状態で(笑)。まぁさっきのバグと違って、これは本人がすぐ気付くからセーブしちゃうような事もないんだけどね。致命的っていうか、デバック最中に気づけよ…。

<まとめ>

こんな致命的バグがあったりもするけど、最後まで楽しめたゲームだった。確かドリキャス発売当初は続編作ってたハズなんだけどなぁ…。いつの間にか立ち消えてたらしいのが残念。天外3かよ!(笑)…まぁ機会があったらやってもらいたいゲームだと思います。

<予告>

さて、記憶だけで昔やった面白い(と個人的には思ってる)ゲームを紹介する当コンテンツ。次回は「アレサ2〜アリエルの不思議な旅〜」を取り上げようかと思ってます。他にも紹介したいのが2,3あるので変わるかもしれませんが。


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