AIR感想語り合う会
(第1期活動報告書)
AIRについてのネタバレ話。
GAMAGUN教授とのAIR感想語り合う会の活動報告書です。
が、あまりたいした事は書いてありません。
教授のHPにはもっときちんと書いてありますので、なんでしたらそちらへ行ってみてください。
教授のトコと多少変えてあるので比べてみてください。
また、ここでは教授を1号さん俺を2号さんと設定してます(笑)。


 1.最初の母から子への語り、最後の母から子への語り
 2.往人母と八百比丘尼は自分の子が役目を果たすためのラストだと知っていた?
 3.裏葉一族、方術の能力は一子相伝なのか?
 4.裏葉の正体、狐説
 5.裏葉=往人母説の検証
 6.晴子=八百比丘尼転生説の検証
 
7.最後の二人組は誰?
 
8.7月17日の二人組
 
9.「DREAM」について。なぜ「夢」なのか?
10.観鈴が死ぬ理由とそらの役割
11.「翼人伝」について
12.物語の舞台は?
13.「鳥の詩」の解釈


1.最初の母から子への語り、最後の母から子への語り
(1号、2号提唱)

まず、最初の語りについて考えられるものは
1.裏葉から裏葉の子
2.往人母から往人
3.八百比丘尼から神奈
4.八百比丘尼母から八百比丘尼
5.最初の翼人からその子
6.ある翼人からその子

 ここで考えられるのは「わたしたちがここから始める」以下の文あたりから、1か5が最適に思う。2と3は最後の受け渡し(これについては後述)だし、4と6は明らかに途中だし。結局これは1.裏葉から裏葉の子と5.最初の翼人からその子のダブルミーニングと考えて良いかと。

で、最後の語りについては
1.最初の翼人からその子
2.ある翼人からその子
3.八百比丘尼母から八百比丘尼
4.八百比丘尼から神奈

これも最初の語りと同様の考えに、「私達は星の記憶を司る者」以下の文を考慮して1.最初の翼人からその子という説が一番しっくり来る。


2.往人母と八百比丘尼は自分の子が役目を果たすためのラストだと知っていた?
(1号、2号提唱)

往人母の場合、それを匂わすところは以下のテキストから。
「だから…往人。今度こそあなたが救って欲しいの。
その子を救えるのはあなただけなのだから。
この人形の中にはね、かなわなかった願いが籠められているの。
わたしのお母さんも、お母さんのお母さんも、ずっとそうしてきた。

なんとなく、この家系で男の子が生まれたのは柳也以来往人が初めてってカンジがする。で、往人自体も法(方)術は自分の代で最後だろうと言ってたし(これは観鈴と交わしたなんでもない笑い話として使われていたが、潜在的にそれを感じ取っていたとも考えられる)。自然に往人は全て(これまでの想いに決着を着けること)を感じとっていたと考えられる。そして往人母のこの話。
「往人…。今わたしが話していることを、あなたは全て忘れてしまう。
それもわたしが受け継いだ『力』のひとつ。
あなたが思い出さなければ、わたしたちの願いはそこで終わる。
これは本当なら許されないこと。
あたりまえの母親に憧れ続けた、わたしのわがまま。
あなたには自分の意志で道を決めて欲しいから…。

往人の先祖には途中で他の生き方をした人もいるでしょう。それはある意味正しい選択で、最後だからと言って自分達の果たせなかった役目を押し付けるようなことはしたくなかったのだと思う。往人母は次が最後だと分かっていたからこそ、運命の呪縛に往人が縛られるのを恐れたその答えがDREAM編での美凪、佳乃シナリオだと思う。

じゃ、八百比丘尼の場合は?
まず、ラストの語りから。
「星の記憶は永遠に幸せでなければなりません。
(中略)けれど最後は…
星の記憶を担う最後の子には…どうか幸せな記憶を。

この文を踏まえた上で考えると、神奈と触れ合うこと執拗に拒否したこと、(自分の呪いが受け継がれる事で、神奈が不幸になることを避けようとした)というのは、この話を忠実に守ろうとした結果と言える。最後だと分かっていたからこそ神奈と会うことを拒否し続けたのだと思う。普通なら親子は一緒だから幸せなものだし。
では、なぜ結局会ったのか?それは会わない方が神奈が不幸だと考えたからでしょう。会っても、直接触れ合わなければいいのだから。まあ、結局触れ合ってしまったわけなんですが…。


3.裏葉一族、方術の能力は一子相伝なのか?
(1号さん提唱)

裏葉一族が女系なのか?という上記の問題と絡むけど、人形が受け継がれている以上は一子相伝と考えられるでしょう。人形自体は裏葉が妊娠中に作ったのを少しずつバージョンアップしてるんだろうけど(DREAM編で美凪がやったように)。
で、神奈が封術によって空に捕らわれている間、(最低100年は解放されない)裏葉の子達はどうしていたかという問題。…まあ、少しでも早く神奈を助けようと方術を鍛えていたということで…(笑)。


4.裏葉の正体、狐説
(1号さん提唱)

1号さんマメ知識
陰陽→葛葉狐(陰陽師、安部晴明母)
方術→裏葉
知徳→阿部晴明と同時代の播磨の方術師

ここから、葛葉狐が裏葉のモデルか。安倍晴明に詳しくないのでよくわからないのだが、安倍晴明って狐の子だったのか?ということで、裏葉が狐と考えられる。しかし、実は否定要因もある。
処女膜があるのは人間だけ?
少なくとも狐にはないらしい。ちょっと確認してないがKanon、真琴シナリオで真琴にも処女膜の話は出てこなかったらしい。しかし今回、裏葉はちゃんと処女膜の話がでてくる。ということは人間?

…う〜ん、裏葉の方術適性は人間以上のものだと思うんだが…。狐(妖狐)の力なら納得できるんだけど証拠ないよねぇ(笑)。…やっぱ「この丘」ってのはものみの丘?(爆)


5.裏葉=往人母説の検証
(2号提唱)

巷では神奈が観鈴に、柳也が往人に転生したのなら、裏葉が誰に転生したのか?って話がある。
ひとつは裏葉=晴子とする説。ふたつ目が裏葉=美凪とする説である。
で、俺が提唱するのはこの二つと全く違って、“裏葉=往人母説”です。ま、ヒネクレ者の意見なんで適当に聞いてください。じゃ、そう思った理由をば。

  1. 往人が往人母と出会った時、彼女は法術で色々なものを動かしていた。テキストでは、
    「色々なものが宙に浮き、飛び交い、くるくると回っていた」
    この動きは裏葉が神奈に教えたもの、つまりお手玉と同じ動きではないのか?
    さらに往人母の「(前略)衰えてしまう前に、この人形に『』を封じ込めてきた。(後略)」というセリフ。
    この事は裏葉の世代からずっと続いているのだろう。だったら、裏葉と往人母の関係は…。             
  2. 「(前略)空にいる女の子のことは忘れて生きていってもいい。」
    このセリフは柳也が裏葉に言ったのと同じセリフである。
    つまり、辛い事を強制したくないという柳也の気持ちを感じ取っていた裏葉が(方術には人の心を読むものもあったわけだし)、往人母として往人に言ったのではないか?

が、ここで1号さんよりクレームがつく。
SUMMER編ラストの裏葉の言葉、「ずっと、どこまでもお供しますわ」
やはり、裏葉と柳也は同世代に生まれるべきでは?とのこと。
むむぅ。やっぱり納得してもらえませんか…。なら、それに対する反論を。

確かに裏葉と柳也は同世代に生まれるべきだろう。
ただ、裏葉の願いは柳也と同じで神奈の奪還である。
(神奈がああならなければ3人で暮らすことだったのだろうが)
そのために「ずっと、どこまでもお供する」のだろう。
ま、自分が柳也と一緒にいたいってのが少なからずあったのだろうが、裏葉はいつでも神奈のことを中心に物事を考えてたし、神奈と柳也がラブラブ(笑)なのも知ってたし。
さらに、それを裏付けるようなことを往人母は言っています。
DREAM編7月31日のテキストより。
「でもね、往人…。きっと思い出す時が来る。あなたの血がその子と引き合うから。
 どこかの街で、あなたはきっと女の子に出会う。
 やさしくて、とても強い子。
 その子の事をどうしても助けてあげたいと思ったら…。
 人形に力を籠めなさい。
 わたしはあなたと共にあるから。
 その時まで…さよなら」
このあたりから、裏葉は往人母としてどこまでもお供していると考えられる。
往人が観鈴を救うことが神奈の奪還に繋がるので、これで裏葉の願いは叶えられてる。
だから裏葉は満足なはず。
それに、短かったとはいえ、往人と往人母が同じ時を過ごしたのは間違いないんだし。

これで1号さんは納得してくれた。が、かわりに一言。
「ただ、裏葉から往人母まで全部が裏葉っぽい気がしてきた(笑)」
…うん。なんか俺もそう思う(笑)。


6.晴子=八百比丘尼転生説の検証
(2号提唱)

で、裏葉=往人母説から展開したもうひとつの理論が“晴子=八百比丘尼説”である。
なんか、いろいろな点においてこの二人似てると思う。
ただ外見が似てるってだけじゃなく、子供とのふれあいを拒否したところとか。
拒否した理由、
晴子=自分が傷つく事。
八百比丘尼=神奈が傷つく事。
という違いこそあれど。
また、晴子はAIR編で最終的に三人称が「」になる。
SUMMER編での八百比丘尼の三人称も「」だったし。
さらに言えば、最後に二人が求めたのは子のぬくもりだったわけだし。
ただ、この場合翼人→人間へ転生ってことになる。
そう、翼人は人間にきちんと転生できないという問題があるのだ。
けれども、八百比丘尼は最後に神奈との幸せな記憶を持って翼人の役目を果たし、眠りについた。
このことは神奈→??→観鈴の転生パターンと違う(翼人の記憶をすでに受け渡している)ので、なんの問題もなく転生できると考えられる。

1号さん曰く、
「結局、神奈が求めたのは母君の思い出かなと。そして、観鈴が届けたのが同じ母との思い出。そう考えると、晴子=八百比丘尼説もまんざらじゃないかと。」
…うお。なんか納得されてる。(笑)
勢いで言っただけの説なんだけどなぁ。


7.最後の二人組は誰?
(1号、2号提唱)

まず、俺の「最後の少年=AIR編の往人の転生説」から

この説は「DREAM編ラストで往人がそらに転生した。では、AIR編での往人はどこへ行ったのか?」というトコから展開。
「往人もそらもAIR編での往人も、もともと同一人物です。で、そらになった往人が以前の記憶を失ってしまったのは、観鈴が神奈の記憶を持てないのと同じ理由、つまり『翼人(人)の魂を人(鳥)が宿す事は、小さな器に海水を移すようなもの。注ぎ終わるより早く、器は割れてしまう。』である。ただ、反対(鳥から人、人から人)はこの限りではないはず。再び人間となった往人は全てを思い出した状態で(往人、鳥、AIR編での往人の記憶)転生。だから、「彼らには過酷な日々を」、「そして僕らには始まりを」ではないのか。対して、観鈴の場合は翼人の記憶がない状態での(呪いは解けた)転生である。翼人は夢を継ぐ者だが、その種族は役目を終え、眠りについたのだから。 だから、記憶を持っていないのでは?」

1号さんはいい線だと言ってくれたが、問題もあるらしい。この二人の最大の問題は髪の毛の色のスイッチングだと言う。女の子は銀で、男の子は金。むむぅ、確かに。ただ、女の子=観鈴、男の子=往人の転生であるのは間違いないようだ。1号さん曰く、「女の子の髪型、あれは観鈴が晴子に髪を切ってもらった後の髪型である。」と。…うん、納得。ちなみに、女の子の髪の色が銀色なのは、神奈のことをかわいそうに思った観鈴が神奈の一部として持ってきたもの、ってのはダメ?まあ、これだと男の子のほうは説明つかないんだけど。いまいちまとめきれないので、継続課題ですな(笑)。


8.7月17日の二人組
(1号さん提唱)

 現在、1号さん的最大の謎らしい。ちなみに、俺も分かりません。以下、1号さんの文切りぬき。

7月17日の二人とはあの、ラストの二人の事。この二人、DREAM編、AIR編の7月17日にもでてくる。ここで問題なのが、DREAM編の7月17日になぜいる?このDREAM編には「そら」がいないんだし、そもそも「そら」がいないDREAM編のあの後は?しかし、2人視点から観鈴往人をみてるCGは「そら」が見えない。そもそも佳乃とか美凪EDだったら彼らはいないハズなのに…。う〜ん。あの2人が往人、観鈴という仮定が間違っているのか?基本的に、時間軸がさかのぼる話タイムマシンとかで延々とその場面を繰り返す。未来からきた人が、過去の人を助ける場合一番最初にその繰り返しに入る場面、一番最初に未来から来た人はどうなる?ってスタートの問題がつきまとうと自分は思っている。そう考えると「DREAM」は「AIR」という無限の繰り返しのスタート地点?


9.「DREAM」について。なぜ「夢」なのか?
(1号さん提唱)

DREAM編の冒頭。「…風を切ってゆく」以下の文章。これは「そら」の視点なのか?んではDREAM編は「そら」のみた夢なのか?しかしこの冒頭では、往人がこの風景を「夢」だと言っている。 しかもAIR編での「そら」がDREAM編での往人の転生ってのが通じない。AIRの「そら」ってのはやはりAIR編の往人の転生なのか?あと夢関連考えられるのは、SUMMER編ラストで裏葉がみた夢は?柳也が死ぬ間際に言う言葉。

「思い残すことは、もうなにもない。
例えば…
これが、ただの夢だったとしても。」

「DREAM」は柳也が思い描いた夢だったのだろうか?最後に一つ気になる言葉、「夢とは記憶のことをさす。」(by柳也)


10.観鈴が死ぬ理由とそらの役割
(1号、2号提唱)

AIR編で観鈴が死んだのは翼が無いため?記憶を全て受け取った時点でそらに羽ばたこうとしてるのに羽根がないから飛べない。その無いはずの羽根が必死に飛ぼうとしてるから痛い。そして、最後は魂だけもって羽ばたく。神奈も八百比丘尼から記憶を受け取るまでは空を飛べなかった。もちろん、幸せな記憶を空に還す意味もあったと思う。そして「そら」役割。

そらモノローグより
彼女はもう地上にはいない。観鈴が空へ。
この空の彼方にいるのだ。だが神奈はまだ苦しんでいる。
悲しみの正体はそれだった。神奈を救いたくても救えない。
ずっと空に向かって彼女は生きてきたのだ。翼がないのにもがく。
限りなくどこまでも続く蒼…何も終わりを知ることなく、続いてゆく世界。
その無限へと還ってしまった少女。=観鈴
今もひとりきりでいる少女。神奈
だから僕は彼女を探し続ける旅に出る。
そして、いつの日か僕は彼女を連れて帰る。
新しい始まりを迎えるために。
帰ろう、この星の大地に神奈を救い、観鈴を奪還して人間としてやり直すこと。

これが、「そら」の役割を表しているのでは。そもそも、観鈴が幸せの記憶をもって空へ還ったのに神奈が解放されていない。ということは、観鈴が持っていった物だけでは足りない。その補完的役割が、「そら」ではなかろうか。それでは、そらが持って行くべき記憶は?二つ考えられると思う。 一つは人形補完分(観鈴オーバーロードを吸収した分)、もう一つは往人との思い出。人形補完分としての根拠は、晴子の言葉、「ひとの夢とか願い…ぜんぶ空に返してや」。ただ、DREAMで記憶を補完したあとの人形の消息がわからない。
もう一つの説、往人の思い出説。神奈が空に縛られる理由。 柳也が死ぬ場面の繰り返し。これを解き放つ為に「そら」は、大気へ還っていった。とすると神奈を救うため必要だったのは、母(八百比丘尼)と柳也だったのでは?母との記憶は観鈴が大気へ返した。そうするとあと神奈を救うために必要なのは、好きな人との思い出では?この二つの説で、人形補完分というのはそもそも神奈は持っている。というわけで、「そら」の役割は、幸せの記憶の補完と言うことか。


11.「翼人伝」について
(1号さん提唱)

柳也が編纂した「翼人伝」は本編では役に立たなかった?

…立ってないよね、全く。俺的には聖の診察室か佳乃の部屋にあると思うんだが。他にそういう本のありそうなとこないし(笑)。


12.物語の舞台は?
(1号、2号提唱)

SUMMER編での柳也のセリフ、「西の方の温かい海がいいな」。物語の終わりはこの時決まっていた?四国あたりか、佳乃シナリオでバスの運ちゃんが大阪を遠いって言ったので、九州という説も。…なんか邪馬台国みたいだなぁ(笑)。


13.「鳥の詩」の解釈
(1号、2号提唱)

ずっと、観鈴と往人のことだと思っていたが、ちょっと違うようだ。完全クリアしてから改めて歌詞を鑑みてみる。

「あの鳥はまだうまく飛べないけど」
これは神奈のこと?

「この丘を越えたあの日から変わらず」
これは柳也の「この丘の向こうには何があるんだろう?」ってセリフから柳也の死んだ日を指している?

まあ、いろいろ考えられるが、結局観鈴と往人、神奈と柳也を中心として、因縁取り巻く人みんなを指しているんでしょう、ってことで決着。うわ、ごっついい加減(笑)。


今回はAIR編を中心にまとめました。が、当然まとめきれていません。ホントは文系の俺ががんばらなイカンのだが…。で、とりあえず一段落したんで次回からはほとんど手付かずになっている佳乃シナリオや美凪シナリオでいく予定。が、年末進行もあって(?)越年するかも…。つーか、する(笑)。

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